クレジットカード現金化の詐欺まがいな手口

クレジットカード現金化の手口

最近よく耳にするのが『クレジットカード現金化』という言葉です。
その名の通り、クレジットカードのショッピング枠を現金化することで、すぐにお金を手にすることができるシステムですが、後日支払いを行う必要があるので事実上の借金ということになります。

これまで借入が困難だった多重債務者やブラックの人でも借金をすることができる、クレジットカードの仕組みを巧妙に利用した方法と言えるでしょう。

では、クレジットカード現金化の仕組みとはどういうものなのか?
そして、その利用は損なのか得なのかを解説していきます。

手口1:キャッシュバック方式

一番代表的なのは、キャシュバック方式と呼ばれる手口です。

まず最初に、クレジットカード現金化業者から、50万円分の商品を買います。
(カードのショッピング枠が50万円だった場合)

この時に買う「商品」は、50万円分の価値がないものです。
ビー玉などが商品として利用されるようです。
クレジットカード現金化業者から、ビー玉一つを50万円でカードで買うことになります。

この取引が成立すると、キャッシュバックという形で、現金化業者は10万円の手数料を差し引いた40万円を、現金であなたの口座に振り込みます。

あなたは即日40万円の現金を手にすることができます。

1ヶ月後、クレジットカード会社から50万円のカード利用請求書が届くので、あなたはクレジットカード会社にビー玉購入費用の50万円を支払います。(事実上の借金返済)

この手口のポイント

まず最初に、ビー玉1つを50万円で買いますが、その後40万円が振り込まれない。
つまりキャッシュバックされないというトラブルもあるようです。
融資すると見せかけて1円も融資しない融資詐欺のようなものですね。

次に、クレジットカード現金化がいかに損かという話です。
50万円のビー玉購入費に対して手数料10万円を引いて、あなたは40万円を受け取ることができます。
しかし、この手数料10万円をパーセントに直すと20%になります

40万円の現金を受け取ったあなたが、カード会社に50万円の購入費を支払うのは1ヶ月後(事実上の借金返済)ですから、『実質的には月利20%の利息』で融資を受けたことになるのです。

月利20%を年利に換算するといくらになるでしょう。
実は、月利20%は年利約235%になります

つまり、50万円借金すると、1年後の返済額が3倍以上の約168万円になるのと同じぐらい不利な状況で借金をさせられていることになります。

ちなみに、一般的な大手消費者金融は、年利5%~18%程度です。
これらのことからクレジットカード現金化の利用はとてつもなく損だとわかります。

手口2:買取屋方式

次の手口は、「買取屋方式」と呼ばれるものです。
手口1のキャッシュバック方式を理解した人なら、この方法もすぐに理解できるはずです。

まず最初に、クレジットカード現金化業者から、50万円分の商品を買います。
(カードのショッピング枠が50万円だった場合)

「手口1:キャシュバック方式」では、この時買う『商品』は50万円の価値がないビー玉などでした。
しかし、今回は50万円相当の指輪などをクレジットカードで買うことになります。

あなたは実際に商品を買い、50万円相当の指輪を手にするのです。
ここが、キャッシュバック方式との大きな違いです。

その後、あなたが現金化業者から買った50万円相当の指輪を、同じ業者に即日売ります。
その時、業者が買い取ってくれる価格が40万円ということです。

あなたは、指輪を売って40万円を手に入れることができます。

後日、クレジットカード会社から指輪の購入費50万円の請求書が届き、支払います。

今回も、結局10万円の手数料を取られていることには変わりありません。
つまり、月利20%(年利約235%)で借金していることと同じなのです。

この『手口2:買取屋方式』に似た手口が、最近少し話題となっている『金貨金融』です。

クレジットカード現金化は損なのか、得なのか?

上記の手口を理解した人なら、クレジットカード現金化がいかに損か、もうお分かりでしょう。

年利約300%、つまりたったの1年で元金を4倍にして返さなければならないような借金の先には、破産の2文字しかありません。

しかも、先にクレジットカードを使って50万円を支払い、結局キャッシュバック等を受けられない融資詐欺の被害にあってしまったら大変です。

美味しいそうな話をエサに、クレジットカード現金化業者があなたから法外な手数料を取って大儲けしている姿を想像すれば、利用することがいかにバカな話かわかるはずです。

クレジットカード現金化は合法かNGか

次は、合法か違法かについて考えます。
クレジットカード現金化は、当初はグレーゾーンということになっていましたが、最近では明確にNGが出されています。

カード会社の会員規約に抵触するのでNG
クレジットカードの現金化は、最初から換金を目的とした利用であるため、各カード会社は会員規約でそのような利用を禁止しています。 JCBでは、会員規約に違反するので、場合によってはカードの利用を停止されることがあるとしています。
http://www.jcb.co.jp/goriyou/teguchi.html#007

消費者庁は明確にNGと言っている
消費者庁は『クレジットカードの現金化はやめましょう』と明確にNGを突きつけています。
ただし、現時点では法律で取り締まる力がないので、注意喚起にとどまっているようです。

消費者庁は

などを理由に利用に対して注意喚起をしていますが、これは私も同意見です。
クレジットカード現金化の手口が合法であれ、違法であれ、利用することはあなたに対してデメリットしかもたらしません。
http://www.caa.go.jp/credit/index.html

しかし、現実にまだクレジットカードの現金化業者が営業していることは事実です。
もし利用しても、現時点で法律で罰せられることはないと思いますが、何よりも利用するのがとてつもなく損であることを考えると、利用の余地はないと言えるでしょう。

次のページは『金貨金融』です。

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