【鷹悠会事件】なぜヤミ金対応の行政書士法人が提訴されたのか

2014年11月25日
今月に入ってから、ヤミ金業者からの取り立てに悩む人たちからの依頼を受けた行政書士法人が、悪質な料金の取り立てをしたとして提訴されたニュースが飛び込んできました。

ヤミ金業者は違法な存在であり、違法な金額の利息を付けて貸金を行っています。

そもそも違法なヤミ金に対して違法な金額を支払う義務はありませんが、脅迫まがいの取り立てに怯えて苦しんでいる人たちはたくさんいます。

そんな人たちの救いになる存在が法律家であり、「ヤミ金の取り立てをストップさせます」、「ヤミ金に払ったお金を取り戻します」等といううたい文句でホームページを出している法律事務所は数多く存在しています。

今回の事件では、なぜ行政書士法人が提訴されるに至ったのでしょうか。

鷹悠会事件について

提訴されたのは「鷹悠会」という既に解散した行政書士法人です。
提訴された背景について調べてみました。

鷹悠会事件について

「鷹悠会」という行政書士法人は、「闇金に特化」といううたい文句でヤミ金被害者からの相談を受け付けていました。

ヤミ金からの借金を返済できずにいる人や取り立てに苦しんでいる人たちがインターネットで鷹悠会の存在を知り、対応を依頼したところ、「悪質な料金の取り立てを受けた」ということで関東地方に住む6人が提訴したのが今回の事件です。

そのうちの一人はヤミ金業者からの借金と同額の費用がかかると言われたそうですが、ヤミ金からの取り立てから逃れたい一心で、分割で14万円支払いました。

6人は鷹悠会に支払った料金の返還と慰謝料を合わせて約860万円の支払いを求めて提訴しました。

問題点

今回の事件の問題点として、いくつか挙げられます。

まず、鷹悠会が「行政書士法人」であること。

そもそもヤミ金業者と直接交渉して借金の取り立てをやめさせたり、返済分を返還しなければならない旨を伝える権利があるのは弁護士または司法書士だけであり、行政書士にその資格はありません。

行政書士に出来ることは書類の作成及び手続きの代理、相談のみであるということを知っておくべきでした。

ヤミ金問題に苦しんでいる時だからこそ、冷静に交渉権を持った弁護士や司法書士に依頼すべきだったのです。

加えて、ヤミ金対応にかかる費用の相場についても、知識を持っていなければなりません。

今回の事件ではヤミ金に21万円の借金をしている人に対して、同額の21万円の金額を請求した鷹悠会は、決して良心的と言える団体ではありません。

ヤミ金問題の対応の場合、通常の法律事務所でかかる費用の相場は1件あたり3~5万円です。

今回鷹悠会が示した料金がいかに高いものであったか、相場を知っていればすぐに理解できたのではないでしょうか。

最後に

残念ながら、今回のように借金問題で苦しんでいる人たちの弱みにつけこんだ結果、起きてしまった事件は他にも数えきれないほど報告されています。

難しいことかもしれませんが、法律家に救いを求めるのであれば、自分自身がしっかりと勉強しておく必要がある、ということです。

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